手段と目的
開業するにあたってどうしても譲れないものってなんだろう?と考えてみます。
私の場合はそれが「ひとが集まる場所」を作ると言うことです。
じゃあこの「ひと」とは具体的に誰か?というと、可能な限り色んな人に集まってもらいたいという気持ちはもちろんあるのですが、最初に思い浮かぶのはやはり若者でした。
この地域は近隣の自治体を含めて若者のたまり場みたいな場所がほぼないのです。
いちおうまだ若者に含まれる私は、それがさびしくて仕方がなかった。
特に他の地域のイベントなどで若者が集まっているのを見た後に帰ってくると余計そう感じたものです。
もちろんそういう店がないのには理由があります。
それはどんどん減少して数が少ない若者をターゲットにしても儲からないこと。
ましてや若者はお金がない。
普通に考えるとターゲットにはしないですよね。
私も一時期そう考えて諦めかけていました。
けどやっぱりそこは切り捨てることができないです。
たとえ儲からなかったとしても、若者のたまり場は作りたい、と思っています。
それが開業の目的です。
ただ実際に経営していくとなるとやはり厳しいものがある。
そこで手段として他に利益を上げられる事業に着手する必要があります。
例えば若者は働いているためたまり場があっても夜しか来られない。
だったら日中は年配の人たちがお茶会をしたり観光客が立ち寄れる店にする。
あるいは惣菜を作って近所の地場産品を取り扱っている店で販売する。
あるいはインターネットを使って地場産品を販売する。
とにかく色んな稼ぎ口を作ります。
それを手段として夜に若者向けのカフェバーを開く。
そういう考えを今は持っています。